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ツインカムのカムチェーンテンショナー摩耗について

信頼性・耐久性ともに圧倒的な向上をみせたツインカムエンジンですが、致命的ともいえる弱点があります。
それは、カムチェーンテンショナーシューの摩耗です。
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上の画像は、左側が消耗してしまって壊れたシュー。右側が新品です。
このシューがどこにあるのかというと、こちらになります。
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カムカバーを外すと見えてくるカムチェーン。そのチェーンを強烈なスプリングで抑え込んでいるのがこのシューです。
このシューは、表側と裏側の2か所にあります。
裏側の方が減っているケースが多いので、必ずケースを開けた際は注意深く見なければいけません。
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見事に砕け散って、スプリングの金属部分まで摩耗してます。

では、これがどのようなトラブルを引き起こすのか?
シューは非常に硬い特殊な材質のプラスチック樹脂です。砕け散ると、細かな破片が飛び散ります。
その破片が、すぐ近くにあるオイルポンプやカムサポートプレートの中に入り込むと、大変なことが起きます。
カムサポートプレートの中には、一定の油圧がかかると、その圧力を逃がすバイパスバルブがあります。
そこに破片が詰まることで、バルブが開きっぱなしになり、油圧が低下します。
油圧が上がらないということは、エンジン全体にオイルが回らなくなるということ。。。
もうお分かりかと思いますが、エンジンが焼きつきます。
エンジン載せ換えとか、車体自体を乗り換えることも視野に入れるほどの修理代となってしまいます。
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オイルパンにも、細かな黄色い破片がたまってますから、カム周辺を清掃するだけではダメです。

やっかいなことに、乗り方や距離にあまり関係なく出るトラブルです。
一つの目安としては、3万キロを超えている走行距離であれば、点検した方が良いでしょう。
10万キロでかろうじて大丈夫な車両もあれば、3万2千キロで粉々になっている車両もありました。
テンショナーのスプリングの個体差が大きいのかな?って思います。

修理するにあたって、ノーマルと同じ状態にするのであれば、また数万キロ後には同じトラブルに見舞われます。
しかも、10万円以上する部品代と数万円の工賃がかかりますから、あまりお勧めできない方法です。
そこでお勧めしているのが、S&S社のギヤドライブキットです。
SANY0003.JPGこれを・・・      SANY0012.JPGこうします!
チェーンを押さえなきゃいけないシューをなくすには、チェーンをなくしてしまえ!
ギヤで回してしまえば、根本的な解決になります。
おまけに、強い力で押さえつけていたシュースプリングの抵抗が無くなるので、パワーロスが軽減!
数字で何馬力変わるのかは分かりませんけど、良いことなのは間違いありません。
問題は、ギヤ同士のうなり音が出ること。メーカーはおそらくこの音を嫌ってギヤ化しないのでしょう。(多分)

そして、カム自体もこの際だから換えてしまうのが吉。
当店でお勧めしているカムはアンドリュースの2種類。
街乗り重視で高速道路ではあまり飛ばさないって人には 21G。
高回転まで回したいよって人には 26G。
この辺の詳しい説明は、その時が来たら直接お聞きください。
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どうせやるなら、カスタムしてしまえ!っていうポジティブな考え方は素晴らしい。
ノーマルからノーマルの修理、しかもまた起きるかもしれないトラブルに15万円かけるなら、
同じトラブルの恐れがなくて、しかも乗り味が元気に変わる20万円の方がお得でしょう!笑

加えて、オイルポンプとカムサポートプレートを交換してしまう、更なるカスタムプランもございます。


このトラブルは、そのままの状態で乗り続けられないほど深刻なものです。
エンジンが壊れてしまって、修理代で大変なことになってしまったお客様もいらっしゃいます。
まずはご相談ください。